2011年8月18日木曜日

エフエム多摩 G-WIND イメージCMコピー集

かつて、陸上競技の世界にパーボンド・グルミというランナーがいた。
1923年に、1マイル1609mを4分10秒3という速さで走りぬき、世界記録を打ち立てた。
マスコミも彼の才能を褒め称えたが、ある記事の中に「将来、仮にグルミの記録を破る者が現れたとしても、1マイルを4分で走ることは絶対に不可能である」そんな言葉があった。
 
この言葉が常識となったことで何が起こったか。実は31年間あらゆるランナーが挑戦したにもかかわらず、その壁は乗り越えられなかったのである。
しかし1954年、イギリスのランナーが1マイルを3分54秒で走るとその年、何と23人ものランナーが、夢の3分台を記録したのだった。
記録は人間が作る。人の思いが不可能を可能にする。人のそんな力を信じてみよう。
エフエム多摩G-WINDは人と人を電波で繋ぐネットワーク。人の傍へ。エフエム多摩G-WIND。
 
 
 
裕次郎は、女優北原みえに憧れて映画界に入った。
そして、「狂った果実」で共演。当時は大スター同士の恋愛は御法度だった。
 
マスコミの目を逃れながら裕次郎は彼女を故郷、小樽に連れて行っている。
裕次郎は膨大なラブレターを彼女に送っている。達筆で、心がこもっている。
それが、彼女の宝物だ。
結婚する時、裕次郎はこんな約束をした。
「机の引き出しは開けない」
 
裕次郎は52歳で亡くなった。自宅の机の引き出しからは数枚の古い日めくりが出てきた。
それはすべて、二人の記念日だった。
 
人を好きになると、連れて行きたい場所がある。それがその人の故郷なのかもしれない。
あなたの故郷、どこにありますか。エフエム多摩 G-WIND

2011年7月18日月曜日

ラジオというメディアのあり方

  • 基礎概念の整理
  1. AMラジオ ~ テレビとの戦い
  2. FMラジオ ~ エアチェック・ブームからAM化へ
  3. コミュニティ放送 ~ 地域情報化ブームの産物
  4. 海外のラジオ ~ トークラジオとミュージックラジオ
  5. ネットラジオ ~ 「パーソナルメディア」としてのラジオ
  6. マルチメディア放送 ~ デジタルラジオの挫折とIPサイマル
  7. 聴取傾向 ~ ながら聞き/若者離れ/求められる要素とは

  • 問い
これからの時代に相応しいラジオ(という名の音声メディア)の使われ方は何か?

  • 仮説
  1. ウォークマン/iPodのように、ラジオを使うことはできないのか? → 局のブランディングを明確化・多チャンネル化・アーカイブ化
  2. 県域局よりコミュニティ放送の充実が、災害時のライフラインとして必要ではないか? → 全国網を築き、経営の安定化が必要

  • 先行研究・仮説の検証
ここから先は、実際の卒論として来年度調査する予定です。

2011年6月6日月曜日

僕が好きだったラジオ

そもそも自分が好きなラジオを皆さんに知っていただくにあたって、具体的にどのような番組が好きなのかを知っていただくのが一番早いだろう、ということでリストアップしてみました。

  • AM
  1. TBSラジオ「JUNK」(月・火)

  • FM(県域)
  1. bayfm「モザイクナイト
  2. bayfm「I'm Alive!」
  3. bayfm「Dance Wire 25」
  4. bayfm「MuJe hot dance trax」
  5. bayfm「JRA music turf」
  6. NACK5「shooting hits」
  7. NACK5「鬼玉
  8. NACK5「radioX」
  9. NHKFM「FMシアター」

  • FM(コミュニティ)
  1. エフエム多摩「G-WIND LIVE」
  2. エフエム多摩「風色の週末」
  3. エフエム多摩「多摩の歳時記」
  4. エフエム多摩「MEMORIAL SELECTION」
  5. SHIBUYA-FM「SOUND MODULATOR」
  6. FM世田谷「あの頃青春グラフィティ」
  7. FMたちかわ「アクロス・ザ・モーニング」
  8. FMたちかわ「something good」

  • ミュージック・バード
  1. コミュニティチャンネル「JP TOP20」
  2. コミュニティチャンネル「おはようサンデー」
  3. コミュニティチャンネル「The Slow Tide」
  4. コミュニティチャンネル「リメンバー・ミュージック」
  5. 「週刊J-POPチャート」(シームレス)
  6. 「KLASSE」(シームレス)
  7. 「GROOVE](シームレス)

いかがでしょうか?
この中で「よく聴いていたよ」という番組があった方はコメント頂けると嬉しいです。
トークよりも音楽目当てでラジオを聴いていたことがお分かりかと思います。しかもダンス・ミュージックからクラシックまで幅広いでしょ?

県域局ならbayfmが一番お気に入り番組が多かったですね。リスト化するまで自分でも気づきませんでしたw
あと、つくづく自分はAMを聴かないなということも…最初にFMから入ってしまったので仕方ないのですが、もう少しAMも探索すべきかなと感じました…

2011年5月30日月曜日

【メモ】卒論予定

結論の方向:音楽に特化した番組作りが、ラジオの復興へつながる

理由1:海外の「ミュージック・ラジオ」
理由2:80年代のFMブーム
理由3:若者の音楽聴取習慣
※コミュニティ放送の場合は、人材面でも特に音楽への特化が必要

2011年5月25日水曜日

FMのエアチェック文化は廃れたのか

ということについて、ずいぶんと前から疑問に感じています。

FMラジオが登場した当初、「FM」というブランドの確立に力を注ぎ、「若者向け」で「音楽中心」という番組作りで成功したと聞きます。
その中で、「エアチェック」という、ラジオから音楽を録音するという習慣が生まれたとか生まれないとか…

自分の生まれる前のことなのでよくはわかりませんが、少なくとも現代の県域FM局ではそのような流れは廃れてしまったように思います。FMとAMの差別も、そのときのイメージよりはあいまいになっているような気がします。
「エアチェック」なんて言葉すら知らない人も多いでしょう。ラジオが好きな人だって、ラジオとは面白い「トーク」を聴くためのメディアとか考えてるのではないでしょうか。

そこに私は一石を投じたい訳です。
まずはコミュニティ放送を聴いてください。音楽がシームレス(?)に流れている時間がなんと多いことか!どうぞ録音してくださいと言わんばかりに。
中学の時にコミュニティFMと出会い、私はずっとエアチェックをしてきました。最新のJpopも、昔の名曲も、クラシックだって、なんでも無料で手に入れられました。
今はみなさんiTunesで買ったり、動画サイトから奥の手で入手することが一般的なんでしょうが、FMで録音する楽しみ。あれを一度は皆さんにも味わっていただきたいと思っています。

エアチェックの復興こそが、日本で音楽ラジオが復興する礎になるのではないか、最近はそんなことを考えています。

2011年3月22日火曜日

コミュニティ放送が目指すべき方向(意見)

個人の考えとしては、コミュニティ放送はAMよりも(県域)FMよりも、もっと音楽に特化した放送であってほしいのです。
それはコミュニティFMが市民のBGMになってほしいから。「この局をつければ、いつもいい音楽が流れる」と覚えてもらえれば幸いなんです。

…という理由もありますが、先の音楽に重きを置く意見は、実はパーソナリティや制作力・資金の「限界」を補うためでもあります。
考えてみてください。AMのような面白い喋りをするパーソナリティや、(県域)FMのようなムーディーな喋りができるパーソナリティさんなんて、なかなかいません。そういう希少性とコミュニティFMの制作資金を考えると、コミュニティ局が大手局と対等な戦略で挑むというのは、コミュニティFM側が非常に不利になります。

これに付随してお話しすると、コミュニティ放送は従来の放送とだいぶテイストが異なります。これは実際にコミュニティ放送を聴いたことがある人なら誰もが最初に実感することだと思いますが、番組の内容からパーソナリティの話し方、音楽の種類まであらゆることが違います。それも地域性や制作力から生まれる特徴です。

今まで聴いたことはないけれど、今後コミュニティ放送について興味があるという人がもしいたとしたら、まず県域局が作り出してきたこれまでの「ラジオ」という先入観をすべて捨てて聴いてほしいと思っています。
県域局とコミュニティ局を同じものさしで測らないでください。なぜこんなことを言うのか。それは大抵が「クオリティが低い」と感じてしまうからです。そうして幻滅し、聴かなくなってしまうことが怖いからです。

こういう例えはどうでしょうか、これまでのラジオ局は「大手企業」。一方コミュニティは「中小企業」。実際規模もこんな感じではないでしょうか。
つまり規模が小さいなりの放送ですよ。っていうことをわきまえて、温かい目で見てほしいということなんです。悲しいですがこれは否定できない、明らかな事実であり、コミュニティの限界だと思っています。
だからコミュニティはダメなのか?いいえそんなことは決してありません。
前にも書いたかもしれませんが、自分が思うコミュニティFMの良さは「音楽」と「身近」という2点だと思っています。
流行に流されない音楽をかける。メッセージを送ったらほぼ必ず読んでくれて、可能な限りリクエストにも応えてくれる。こんな温かいラジオ局が「コミュニティFM」だと思っています。
それを僕に教えてくれた、というか僕がそう感じたきっかけは、すでに1年前に閉局してしまっている「エフエム多摩 G-WIND」です。

2011年1月23日日曜日

ラジオの目的とは?

いま世間的に注目されていると思われる「地域メディア」
ラジオであれば「コミュニティFM」がその一端を担うことができるのではないか?と言われることがありますが果たしてどうなのでしょうか。

そもそもラジオが窮地に立たされているという話は以前にもこのブログでお話ししました。
ラジオを進んで聴く動機がない人が多い、ラジオを聴いてくれる人がいない。そうなると、果たして誰のために放送しているのか、ということになってしまいます。

一方で、地域の人が気軽に情報発信できるツールとしての地域メディアは活気がない訳ではありません。
つまり地域のラジオで自分たちが情報を発信したい。という人々は少なくない、ということです。
これはミニFMをやっている方から聞いたお話ですが、「ラジオをやりたいと集まってくる人の中に『ラジオを一度も触ったことがない』という人もいる」ということがあるそうです。
ラジオを聴いたことがないのに、なぜ「ラジオで」情報を発信しようとしているのか私は理解できません。
曲がりなりにも地域のラジオに関わらせていただいている自分も、似たような人々に何回か遭ったことがあります。

結局のところ、彼らにとってはラジオで発信すること、それ自体が意義であり、ラジオというメディアの潜在能力についてはないようなものとして捉えているのでしょうか?実際その通りなのがまた悔しいですが…

そうなってくると、ラジオは「発信している側」が楽しいことが第一で、「受信する側」つまりリスナーが楽しいか、という大切なポイントが失われてしまうのです。実際に聴いてる人がいないに等しいのであれば仕方がないのかもしれません。


しかし、そういう地域のメディアを聴いて育ってきた私にとっては、それはどうしても許せません。納得がいきません。
いや、論理的に考えれば仕方がないのでしょうが、それで黙っていることができないのです。

聴いている人がいるから作る。聴いている人のために作る。聴いている人が楽しめるように作る。
これができていないラジオは、形の上では「ラジオ」かもしれませんが、本当の意味での「ラジオ」ではないと思います。
さらに言えば、リスナーが楽しめるように工夫して番組を作ること、それが作っている側の「楽しさ」とならなければならないのではないでしょうか。


ラジオは聴いてもらうのが目的か、作ること自体が目的か、番組を作りたいと考えている方には、一度立ち止まって考えてほしいと思います。